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ダーウィンの日記1836年9月4日から9日 [ダーウィンの日記]

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ダーウィンの日記(大西洋; ベルデ岬諸島を後にして、北回帰線を越える)

[日記仮訳]

(1836年9月)4日[1831年12月27日に英国プリマスを出発してから4年8ヶ月と8日後]


4日の夕刻、夕闇の中に消えてゆくサンティアゴ[注]の不規則な山々に別れを告げる事を私たちはみんなとても喜んだ。正直に言うが私はこの島にはなんらかの好意を感じている。そうでなかったら恩知らずであるだろう。私は初めてある溶岩の洞窟内に立ち大西洋のうねりがでこぼこの岸に打ち寄せるのを見ていた時の喜びを決して忘れないだろう。
[注] ベルデ岬諸島。

9日

北回帰線を超えた[注]
[注] ダーウィンの乗ったビーグル号が航海を開始して、北回帰線を南に越えて熱帯に入ったのはこの4年7ヶ月と30日前(日付変更があるので実感としては29日)前の1832年1月10日のこと。その時の日記については下記のブログ・アーカイヴ記事参照:
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/1832-01-07




[地図] 1836年9月9日午前10時のビーグル号の位置(Capt. R.FitzRoy; 図右下にベルデ岬諸島)..

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[天候]
1836年9月4日午前9時の天候:
北東の風、風力5、青空、雲、スコール、気温摂氏26.1度。

9日午前10時の天候:
変わりやすい風、風力5、青空、雲、スコール、驟雨、気温摂氏22.8度、水温摂氏24.4度。


[日記原文]
4th
We were all very glad in the evening of the 4th to wish farewell to the irregular mountains of St Jago, as they disappeared in the evening shades. I confess, I feel some good will to the Island; I should be ungrateful if it was otherwise; for I shall never forget the delight of first standing in a certain lava cavern & looking at the swell of the Atlantic lashing the rugged shores. —

9th
Crossed the Tropic of Cancer.



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["ダーウィンの日記(III)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。また、ダーウィンが日記を書いた当時の世界観を出来るだけそのままにして読む事を念頭に置きますので、若干の用語の注釈を除いては、現代的観点からの注釈は控え気味にしてあります。
[日記原典] Charles Darwin's Beagle Diary ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.
1835年1月1日より前のダーウィンの日記へはページ左のリンク集が入り口となります。

  



 
  
  
  
nice!(31)  コメント(3) 

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コメント 3

Ranger

夕闇の中に消えてゆくサンティアゴ・・・
綺麗でしょうねぇ
by Ranger (2009-12-23 10:25) 

さとふみ

移動手段が帆船しかないという時間感覚でのこのような情景、体験した人でないとわからないでしょうね。

by さとふみ (2009-12-23 12:37) 

cjlewis

I wish your merry Christmas !
多忙につき、駆け足訪問で失礼いたします
by cjlewis (2009-12-24 16:50) 

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