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ダーウィンの日記1835年12月20日 [ダーウィンの日記]

ダーウィンの日記(ニュージーランド; アイランズ湾)

[ダーウィンの日記仮訳]

(1835年12月)20日

夜の間、船は穏やかな風を帆に受けて岸に近づいたり遠ざかったりしていた。 朝になって、潮流のために船がアイランズ湾[注]の風下側に20海里流れていたことが分かった。
[注] ニュージーランド北島の北端近くにある湾。地図参照。

この地帯は形状において不規則で丘が多いが高くはない。全体に木がその上に散在している。 海岸は部分的に赤っぽい高い崖の多かれ少なかれ崩れたもので形成されている。この海岸は、東ティエラ・デル・フエゴ、チロエ、あるいはコンセプシオンのインディアン領域、といったものに比べられよう。そしてまた、それ以外の数多くのそれほど顕著な特徴のない場所に比されることを疑わない。

[地図] アイランズ湾..

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[天候] 1835年12月20日の天候:
変わりやすい風、風力5、青空、雲、スコール、気温摂氏16.7度、水温摂氏16.9度。

[画像] アイランズ湾の一画..
627118.jpg
画像出典:http://www.panoramio.com/photo/627118

[ダーウィンの日記原文]
20th
During the night the Ship stood off & on under easy sail; in the morning it was found that a current had carried her 20 miles to Leeward of the Bay of Islands. — The country is irregular in form & hilly but not high; the whole is scattered over with wood. — The coast in parts is formed by high reddish cliffs more or less broken down. — We may compare this coast to that of East T. del Fuego, Chiloe, or the Indian territory South of Concepcion, or I do not doubt to a score of other places, where no very marked feature occurs. —

cdarwin_s.jpg

["ダーウィンの日記(III)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。また、ダーウィンが日記を書いた当時の世界観を出来るだけそのままにして読む事を念頭に置きますので、若干の用語の注釈を除いては、現代的観点からの注釈は控え気味にしてあります。
[日記原典] Charles Darwin's Beagle Diary ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.





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アマデウス

見るからに大型の魚がいそうな所ですね。先般TV番組でBig-game fishingに最適の所であると紹介されていました。
by アマデウス (2009-08-14 06:25) 

さとふみ

イルカもいそうですね。
by さとふみ (2009-08-14 07:11) 

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